●391 ふるさと ふるさと 〇かどのやなぎいとをたれて

 表題:ふるさと
 読み:ふるさと

 収録:(A)単行楽譜? 成樂會 1925(T.14).11.5 ◎[A2-58] Copy=[P61]

 記譜:二重唱(伴奏付き) ヘ長調 4/4

 インチピット:ミレド|ミレドソソ|ソラソ|

 曲:香川鈴子
 詞:犬童球渓 ※1925(T.14)作詞


[詞] ※

1.門(かど)の柳絲を垂れて 父を憶ふ吾を待たん
  庭の櫻露を帯びて 母を憶ふ吾を待たん
  懐し慕(した)はし遥けき故郷 恙あらぬか兄弟(あにおと)はらから
  雲は空を埋(うづ)めて思ひを隔つる 何どて霽(は)れぬか雲よ などてはれぬか
  曇る眼(まなこ)に嗚呼映るは何に? 嗚呼嗚呼ふるさとふるさと

2.丘の紅葉色に出でて 故國をおもふ吾を待たん
  木々の木の實色を染めて 郷家を思ふ吾を待たん
  なつかし慕はしなれにしふるさと つつがあらぬか姉妹友がき
  雲は眼路を閉ざして思ひを隔つる などてはれぬか雲よ などてはれぬか
  閉づる眼に嗚呼浮ぶはなに? 嗚呼嗚呼ふるさとふるさと

  ※2番は楽譜に読みの記載がない。

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